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中橋通信

中橋通信vol.18 バレルメディア

バレル研磨とは?

バレル研磨は、加工物を研磨石(メディア)と研磨媒剤(コンパウンド)とともに容器(バレル

槽)の中に入れて研磨する方法で、一回の処理で多量の加工物のバリ取り、粗・中・仕上げ

研磨ができるのが特徴です。主な用途としては、(1)粗研磨として、切断後のバリ取り、プレ

ス加工のカエリ取り、角部丸み付け、熱処理後のスケール除去、塗装下地の表面粗しなど

の重研磨があり、(2)仕上げ研磨では、艶出し研磨、微小研削による表面平滑化など、美観

を目的とした精密研磨がある。(3)その他として、脱脂などの表面洗浄、防錆、着色を目的

としたものもある。

バレル研磨用のメディアには品種が多く、目的により適切な粒度・形状・サイズなどを選択する

ことが、研磨効率や品質、作業労力やコストダウンなどの為に重要です。

コンパウンドはメディアによる物理的仕上げ効果を化学的に促進させることで、処理時間の

短縮や仕上げ効果を高める目的で用いられます。コンパウンドの選定は、加工時間や仕上がり状態

を決定づけるもので、目的に合った品種を選定することが重要です。

中橋通信vol.17 サンドペーパー

研磨布紙とは?

研磨布紙は、サンドペーパーと呼ばれ、小中学校の図画工作の時間にも用いられ、幼い頃

からなじみのある工具だと思います。構造は、研磨材、基材、接着剤の3構成要素からなり、

布や紙などの基材の面上に研磨材が均一、平面的に分布し、かつ接着剤、基材によってある

程度弾性的に支持固定された構造を持っている研磨工具です。形状は、シート、ロール、ベル

ト、ジスクそれに加工品がありそれぞれに使い勝手があります。

研磨布紙の保存には、気を付けたいもので、温度20℃湿度50~60%が理想ですが、

特に梅雨期(湿度80~90%)、冬季乾燥期(湿度35~55%)にはご注意ください。

乾燥しすぎた場合は、使用前にスプレー、蒸気などで裏面より軽く水分を与えるか、又は、

湿度65%前後の所に2~3時間放置してください。湿りすぎた場合は、使用前に電熱器、

赤外線ランプ、ヘアードライヤーなどでゆるやかに加温(40℃前後)して適度に乾かしてくださ

い。

中橋通信vol.16 ダイヤモンド工具

DIAホイールの使い方

ダイヤモンドは、地球上のすべての物質の中で最も硬い材料です。今日では、ダイヤモンド

を人造で作っており、工業用ダイヤモンド工具に用いられており、レジンボンドホイール用、

ガラス、タイル、大理石等の加工用には天然ダイヤモンドよりも研削性、寿命などの点で優れ

ています。 ダイヤモンドホイールは、超硬質合金、セラミック、硝子、その他硬質金属の研削

・研磨に使用しますと加工時間の短縮、仕上げ面精度の向上、工具の寿命の増大に役立ち

ます。同時に衝撃にはもろく、欠けたり、砕けたりし、又熱にも弱く600℃位から炭化が始まり

ます。ダイヤモンドホイールには、レジンボンド、メタルボンド、ビトボンドなどの種類があり、各

ホイールの中にも粒度、集中度等、種々の要素があり使用条件によく適合したホイールを選ぶ

ことが経済的です。

ダイヤモンドホイールのご使用を検討されている会社、お使いのホイールがその作業に合っている

か相談されたい会社の方は、株式会社片桐商会にぜひお声をかけてください。

中橋通信vol.15 研削砥石の構造

トイシの三要素

研削砥石は、次の三要素からなっている。①砥粒(グレーン):加工物を削る刃物に相当する。

②結合剤(ボンド):刃先を支持するホルダーに相当する。③気孔(ポアー):切り屑を取り除くために必要なすきま。研削砥石が加工物を削っている状態を見ると、次のことがわかる。①砥粒は、常に加工物より硬い。②使用中に、刃先の減った砥粒は、破砕や脱落を起こし、次の新しい刃先が現れ、これを連続して繰り返している。③切り込みが小さいので、加工物の仕上がり状態がきれいである。④刃先が無数にあり、研削速度が速いので、研削が小さいわりに能率が上がる。⑤切削加工と異なり、加工中の熱は大部分加工物に吸収されるので、機械研削では多量の研削油剤を必要とする。

安全上特に重要な事項は、上記②と④であり、つまり、研削砥石が研削を円滑に行えるのは、速度と自生(発刃)作用があるからである。これを逆に安全の面からみると『自生(発刃)とは研削砥石の局部的な破壊である。研削砥石は壊れるから切れる』ということもできる。

 

中橋通信vol.14 人造ダイヤモンド

角柱人造ダイヤモンドを使用したドレッサー

天然ダイヤモンドの原石の高騰により、使用頻度が増えてきた人造ダイヤモンドドレッサーですが、
その特徴をもう一度確認してみましょう。①人造ダイヤモンドですから、品質上の当たりはずれが少なく、天然石を100~60とすると人造は80並みと考えられます。②角柱状のダイヤを使用するため、常に砥石との当たり面は一定で、安定したドレス効果が得られます。③使い捨てタイプのため、工具管理が簡単です。④先端形状を用途に合わせて角度をつけることも可能です。
ノリタケカンパニーでは、30年ほど前に人造ダイヤモンドドレッサーを発売し、今では、LL単石、LLポイント、LLニード、ADフォーミング、LLロータリードレッサーを準備しています。お使いの砥石および研削方式に応じて使い分けをお薦めします。
(株)片桐商会では、ドレッサーの使い方を含めたご相談を承っています、どんどんと声をかけてください、使用現場へ伺います。