『転がすな、落とすな、ぶつけるな』の三原則
研削砥石の製造方法は、陶磁器やベークライトなどの製造方法と大差がなく、焼物であったり、樹脂を硬化させて製造します。『転がす』と外周に傷がつきますし、『落としたり、ぶつけたり』すれば割れます。このようになったものを高速回転させて使用することはできません。
また、砥石の使用面は、その形状ごとに決められており、使用面以外の箇所で研削を行ってはいけないことになっています。指示された使用面以外を使用することは、破壊事故を引き起こしやすいので、規則によって禁止されています。砥石は、最高使用周速度が決められており、それを超えて使用できません。
この速度は、m/s(毎秒何メートル)の単位で表示しますが、45m/sは、時速にすると162Km/hに相当する速さです。
このように研削砥石を安全に使用いただくために、中央労働災害防止協会から『グラインダ安全必携』というテキストが発行されています。砥石を扱う作業者の方や事業主の方は、必ず、これを読んで内容を理解してください。